「顔合わせ」について
親への挨拶が済んだら、次は「婚約」の準備。まったくの他人同士が、親戚付き合いを始めるのですから、できるだけ早めに顔合わせをしてお互いの両親を紹介しましょう。
STEP1
結納をするかどうか両家の意見をまとめておきます
顔合わせとは別日に「結納」をするかどうか、それぞれ自分の親に意見を伺います。
結婚するふたりがお互いの親や自分たちの意向を報告し合って決めますが、基本的には女性側の意向を尊重します。これから良好な関係を築き、絆を深めるためにもお互いを思いやりながら、しっかり準備を進めましょう。
簡素化されてきているという情報だけを鵜呑みにした男性側からの「結納はしなくていいよね」という発言は、女性側に対して失礼になります。
「軽く思われているのかも」などと感じられて、話がこじれることがあるので、男性側から「心ばかりですが結納はさせていただきたいと思います」と伝えた上で、女性側の意向を伺うようにしましょう。
女性側から「受けさせていただきます」という返事なら、結納を視野に入れた上での顔合わせの段取りを。
「カジュアルに顔合わせだけにしましょう」という返事なら、親の意向も取り入れながら自分たちらしい顔合わせになるように段取りします。
最近では、顔合わせ同日に結納の雰囲気を少しだけ取り入れるケースが多くなりました。
STEP2
日程・場所を決める
日程の調整や場所をどこにするかなど、基本的には段取りも当日の仕切りも結婚するふたりがします。
両家に仲良くなってもらうよい機会なので、親の性格や考え方などを考慮して、楽しい顔合わせになるよう計画しましょう。結納なしで顔合わせだけにする場合、兄弟姉妹や親族が参加する場合も多いようです。
場所は、個室があるレストランや料亭などがおすすめ。おめでたい席にふさわしい懐石料理や、コース料理を選び、楽しい会食会になるようぬかりなく手配をします。
ある程度格式があるところなら、予約時に顔合わせであることを伝えておくといろいろと気を使ってくれたり、当日の仕切りをやってくれることろもあります。
席順は、会場のスタッフの意見を聞きながら、上座・下座を考慮して事前に決めておきましょう。
また、結婚式の会場として候補に上がっているところを利用すると、試食や式場の下見を兼ねることができます。
STEP3
顔合わせ 当日
一方は格式のある服装なのにもう一方はカジュアルな服装だったり、一方だけが手土産を持参していたりと、気まずい思いをすることがないように、事前に意向をすり合わせておきましょう。
〈待ち合わせ〉
遠方から来るような場合、お互いに自分の親と待ち合わせて会場に向かうようにすると、親だけが先に到着していたり、逆に迷って遅れたりするなどがなくスムーズ。時間に余裕を持って行動しましょう。
〈進行〉
進行は会場のスタッフがやってくれるところもありますが、そうでない場合は、結婚するふたりが進行役を行います。
両家が揃ったら着席し、まず代表で結婚する男性から「本日は私たちのためにお集まりいただきありがとうございます」と、簡単な挨拶を。
次に、結婚するふたりから、お互いの家族を紹介し合います。
男性側の父、母、続いて女性側の父、母の順に紹介します。それぞれに紹介を受けた親自身からも簡単に挨拶をしてもらいます。
少しきちんとしたい場合は、それぞれの父親が紹介する場合もありますが、いずれにしても事前に決めておくとスムーズです。
【別日に結納をしない場合】
お互いの家族を紹介したあとに、婚約指輪や記念品を披露したり、家によって結納金を渡す場合もあります。もし結納金を用意する場合は、女性側では結納返しを用意するかどうかを検討することになりますので、事前に伝えておきましょう。
会場で、結納金や記念品を載せる三方(足のある白木台)を用意してくれるところもあります。
紹介やお披露目が終わったら、食事会スタート。
乾杯の音頭は、男性、または男性の父親が行うケースが多いようです。
両家の親睦を深めながら、ゆっくりと食事を楽しみましょう。
記念写真を撮っておくことも大切。
食事が進み、和んできたところで、家族の結婚式に対するイメージや要望を聞いておくと、これからの準備に向けての段取りがしやすくなります。
〈予算〉3万円〜8万円/6人
会食の費用は、結婚するふたりが折半する場合が多いようです。しかし、男性側で結納金を持参する場合は、女性側で負担した方がよいでしょう。片方が遠方の場合には旅費がかかることも考慮して、費用は誰が支払うかを決めておきます。親にも事前に伝えておきましょう。